在宅療養支援診療所 医療法人 松樹会 松本クリニック

ワタシのかかりつけ医

患者・家族・スタッフ三方よしの環境整備で理想の在宅療養を提供

地域住民の在宅療養を支え、八尾市でも屈指の看取り件数を誇る松本クリニック。前回の取材から約1年の間に、同院はさらに機能を拡充させたという。松本先生に改めて話を聞いた。

身体的な支援だけではなくメンタルケアや予防に注力

2020年10月のリニューアル移転から約2年半。すでに松本クリニックは地域住民から在宅療養に特化した施設として認知され、多くの方に頼られる存在となっている。院長の松本先生は自身の父親を介護したことで、患者にとって自宅が一番の療養の場であること、在宅療養には患者のみならず家族へのサポートも必要であることを学んだ。そのため、在宅療養に必要な機能を満たすために4つの事業所を設置。外来と訪問で診療を行う『松本クリニック』、訪問看護と訪問リハビリの『こもれび訪問看護ステーション』、ケアプラン作成や各種サービスの手続きなどを代行する『こもれびケアプランセンター』、施設への宿泊・通所や訪問で医療と介護の複合サービスを受けられる看護小規模多機能型居宅介護(看多機)の『ナーシングホームこもれび』。在宅療養や看取りに必要な環境とサービスが揃っているため、患者と家族の意向や生活に合わせた支援が可能な同グループだが、松本先生はさらなる機能拡充を画策している。「患者様やご家族の身体的な支援はできるようになりました。次は、精神面をさらにサポートすべく公認心理師を招聘しました。現在は非常勤でスタッフのメンタルケアのみですが、将来的に患者様やご家族も対象にする予定です」とのこと。また、この春からオンライン診療や、病気の予防や病状の緩和をすることで健康的に長生きすることを目指すアンチエイジング(自費診療)にも注力する予定だ。

同じ建物に事業所を集約しているため、慣れ親しんだスタッフから医療と介護のトータルケアを受けられる。在宅でも病院レベルの診療を24時間365日で提供している

「生活に寄り添う温かい医療と介護」の提供を理念に掲げ
人員増加や自費診療の追加など多様な取組みで機能をアップデート

こだわりPOINT 1 “もう一つのお家”がモットーの看多機

看多機「ナーシングホームこもれび」は在宅療養をする方とその家族に向けた施設で、対象は八尾市に住民票があり、要介護1以上の方。介護をする家族の介護疲れを癒すことが大きな目的で、患者は宿泊・通い・訪問を自由に組み合わせることができる。また、同施設のコンセプトは「もう一つのお家」であるため、コロナ禍においても面会制限は行っておらず、患者や家族から好評を得ているとのこと。万が一、コロナに罹患した場合も、併設する松本クリニックで迅速な対応が受けられるので安心だ。

お家だからコロナ禍でも面会OK!

こだわりPOINT 2 適切なサービスにつなげる力

毎朝、4つの事業所の全職種でカンファレンスを行なっているため情報共有がスムーズ。一人の患者に対して医師・看護師・リハビリ・ケアマネ・ヘルパーなど多角的な視点で評価して適切な支援につなげられるのが強みだ。また、昨年からより良いサービスを提供するため、医療ソーシャルワーカーを中心にスタッフが増員された。松本クリニックグループの施設の利用有無を問わず、様々な事情を持つ患者やその家族が相談しやすい環境となり、近隣の病院や福祉施設との連携も強化されている。

全職種で一人の患者を支えます

こだわりPOINT 3 スタッフが働きやすい環境=いい施設

「スタッフが心身ともに健康でなければ良いサービスを提供できない」という松本先生の想いから、働きやすい環境にする施策の一環として、国家資格を持つ公認心理師を招聘した。一人で患者宅に訪問したり、看取りを行ったりするなどスタッフのプレッシャーは大きいため、定期的に面談することで精神的な負担の軽減に努めている。将来的には患者や家族にも対象を広げ、医師や看護師に「本当は言いたいけど言えないこと」などを丁寧にヒアリングするなど、精神面の支援につなげる予定だ。

働いやすい環境だから安心!

先生のことば

快適な在宅療養のため患者様とご家族の双方を支援します!

医療・看護・介護・リハビリと幅広いサービスを提供できます

私たちのグループは在宅療養に必要な機能が揃っています。在宅医療や看取り、介護などは制度やサービスが多くて、どれが自分に必要なのか迷ってしまう方も多いでしょう。当グループには、それぞれのサービスについての説明や悩み相談を受け付けるスタッフも在籍しているので、患者様やご家族の意向に沿ったサービスをご案内できます。気軽にご相談ください

ここもチェック!

健康的な長生きのためのアンチエイジングを開始!

同院は病気の予防や早期発見・早期治療によって「健康的な長生き」を目指すため、自費診療でアンチエイジングをしているが、今春から「がん免疫療法」を開始予定だ。がん細胞を攻撃するナチュラルキラー細胞を患者の体内から取り出し、培養して体内に戻す方法で、全国でも導入施設は限られている

在宅療養支援診療所 医療法人 松樹会 松本クリニック

電話番号:072-970-6421

住所:八尾市南本町4-1-11 2階

ウェブサイト:http://www.matsumoto-cli.com/

関連記事一覧