枚方市長 伏見 隆

2025年
市長・区長からのメッセージ

現在の医療現場が抱える問題、それに立ち向かう行政のあり方や、
今後の対策、取り組みについて、市長にうかがいました。

枚方市長

伏見 隆

幅広い世代が安心して暮らし続けられるまちへ

 全国的に人口減少や少子高齢化が加速するなかで、本市においても生産年齢人口や総人口が減少する一方、75歳以上人口は増加するなど、高齢化率は年々上昇しています。
 このような社会情勢のなか、本市では、幅広い世代が安心して暮らし続けることができるよう様々な取組みを推進しており、なかでも、「もしも」のときに備えて、安心できる医療体制の整備を進めてまいりました。本市は、初期救急医療、二次救急医療、三次救急医療までの医療体制が整っているという大きな特徴をもっており、休日や夜間においても患者さんの状態に応じた救急医療の提供が可能です。
 また、北河内こども夜間救急センターにおいて、令和6年9月1日から診療を1時間延長し小児初期救急医療体制の拡充を図るなど、安心して子育てができる環境の整備に取り組んでいます。
 また、高齢化率の上昇に伴って、認知症高齢者の増加も予測されていることから、認知症施策を推進していくことも大変重要と認識しております。本市では、認知症になってからも希望を持って暮らし続けることができる「新しい認知症観」の普及等に加え、市医師会と民間事業者との連携により、デジタルツールを活用した「脳の健康度測定事業」を本年1月から実施しており、脳の健康状態に関心を持つきっかけづくりを行うとともに、支援が必要な方には早期に適切な対応ができる体制の構築を図っているところです。
 引き続き、医療体制の充実とともに、高齢者のサポート体制を整えるなど、幅広い世代の市民の皆様が、安心して暮らし続けることができるまちを目指し、より一層全力を尽くしてまいります。