医療法人 泰陽会 西岡医院

出産のサポートを行い女性特有の悩みも解決する地域住民の頼れる味方
病院との連携を強化し安全な出産をサポート
地域密着型の産婦人科として出産や女性特有の悩みに対応している西岡医院。出産の高齢化で流産や合併症が増加傾向にあるなかで、安心安全な出産のために近隣の大病院と連携を深めている。「恵生会病院や小阪産病院と分娩のセミオープンシステムを組んでいます。妊娠から約20週までは当院で担当し、一度分娩する病院で検査。その後、安定すれば約32週までは再び当院で妊婦検診をして、それ以降はお産に向けて分娩する病院で診てもらいます。診察を時期によって分担することで、多くの視点で状態を確認できます。実際に妊娠20週で心臓の問題を早期発見できた例もありました」と西岡先生。妊婦の通院による負担軽減になることも大きなメリットだ。また、不妊治療ではタイミング療法や人工授精に対応。体外受精など高度生殖医療の希望に対しては専門機関への紹介も行っている。「ご夫婦の価値観を優先して不妊治療を選択します。ただ『あの時もう少し頑張っていれば…』と後悔だけは残してほしくない」と西岡先生は丁寧な診察で夫婦の真意を汲み取る診察に尽力している。
女性が抱える悩みを解決 子宮頸がんの予防に注力
年齢とともに変化する女性特有の悩みや疾患に対応している西岡医院だが、近年は若い女性から生理にまつわる相談が多いという。「生理に関しては治療用の低用量ピルの処方が増えています。昔はピルといえば避妊薬というイメージを持たれることがありましたが、認識の変化を感じていますね。治療用低用量ピルを服用すれば、ホルモンバランスが安定するので、PMS(月経前症候群)、生理痛、生理不順などの改善に加えて、子宮内膜症などの疾患を予防する効果があります」。治療用の低用量ピルに対する一般女性の認知度が高くなっている一方で、子宮頸がんワクチンは未だ普及していないのが現状だ。このワクチンは子宮頸がんのきっかけとなるヒトパピローマウイルスの感染を抑制する効果があり、世界では一般的になっている。「世界で安全を証明されていますが、日本の普及率は圧倒的に低い。このままでは先進国で日本だけ子宮頸がん患者が減らないという状況にもなりかねません。ネットに書かれた根拠のないデメリットを鵜呑みにして子どもにワクチンを打たせない親御さんもいらっしゃいます」。西岡先生は女性の未来の健康を救うため、検診や診察の場でワクチンの説明や、中学校での性教育など、啓蒙活動にも尽力している。「今年の4月から子宮頸がんワクチンの無料接種期間が延長します。今まで12歳から高校3年生の春までだったのが22歳までになるので、打つようにしましょう。ただ、ワクチンの予防効果は100%ではないため、定期的な子宮がん検診も忘れないでくださいね」。
丁寧な傾聴で不安を取り除く 地域の健康寿命延伸にも貢献
同院は地域密着型のクリニックとして、内科の診療も行っている。風邪、生活習慣病、更年期障害などには投薬治療を中心に対応。予防接種や健診結果で気になる点の相談なども受け付け、精密検査が必要になれば病院に紹介している。西岡先生は「一般内科や産婦人科にかかわらず、来院される方は不安を抱えています。特に産婦人科は来院のハードルが高く感じる方も多いでしょう。当院は患者さん一人ひとりに接する時間を多く取れることが強みです。不安や悩みをとことん傾聴して、治療に関しては患者さんが理解して納得されるまで丁寧に説明をします」と、気軽に相談できる近所のお医者さんであり続けるために大切なことを話してくれた。同院には産婦人科で通っていた方が、そのまま内科の受診も続ける例も多いというが、西岡先生の話を聞いてその理由に合点がいった。 高齢化が進む地域で高齢者の健康寿命を延伸するためには、疾病についての正しい知識を広げること、医療と介護による連携を強化することが求められる。医師会の理事を務める西岡先生は、これらの課題解決のために、認知症ケアや生活習慣病の勉強会、介護施設での勉強会、多職種連携の会議などを開催し、地域住民と医療従事者の双方に向けた情報発信をしている。これからも院内に留まらない活動で地域医療の底上げを図り、地域住民の〝健康と笑顔〞を守り続けるだろう。



1.感染症対策として、診療の際は防護服とフェイスシールドを着用しています
2.電子カルテの導入で、情報が鮮明に記録され共有もスムーズに。患者への説明も分かりやすくなった
3.子宮頸がんワクチンをはじめ、婦人科や小児科で必要なワクチンが揃う。新型コロナに対するワクチンは問い合わせが必要
PROFILE
西岡 良泰 先生
【プロフィール】O型/獅子座/三重大学医学部卒/東大阪市出身/日本産婦人科学会認定医、日本産婦人科学会・日本生殖医学会・日本胎盤学会
【趣 味】ラグビー観戦が大好きで、ワールドカップで注目される前からずっと応援しています!試合があれば妻と一緒に大声援を送っています
【休日の過ごし方】よくドライブに行きます。鈴鹿サーキットを自家用車で走れる「スポーツ走行」を愛車のクーペで楽しんだり、年に一度は京都の豊岡や床瀬まで行って美味しいそばを食べたりしています
教えて先生!
更年期障害やアンチエイジングにはどのような治療法がありますか?
45歳から55歳が主に対象となる更年期障害や、アンチエイジングの治療には、女性ホルモンを注射する補充療法が有効です。当院では、血液促進や基礎代謝向上などの特徴があるプラセンタを注射するプラセンタ療法も行っています。その他、栄養剤や自律神経を整える薬の処方など、さまざまな選択肢があります。一緒に相談しながら治療を進めていきましょう
スタッフからのMessage

生理痛、月経不順、更年期障害などに対しては副作用の少ない漢方薬治療にも対応しています
当院では女性特有の慢性的な疾患や不安神経症、不眠、胃腸のトラブルなどに対して、徐々に体質を改善することで治療していく漢方薬も処方しています。副作用が出にくく、西洋薬が効きにくい体質の方にも効果が期待できます。患者さんと相談しながら決めていますので、一度ご相談ください
Clinic Data
院名 医療法人 秦陽会 西岡医院
電話番号 072-963-2233
所在地 大阪府東大阪市吉田4-3-12
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