【対談】医療法人 一祐会藤本病院 藤本 明久 理事長 × 程 修司 病院長

【対談】医療法人 一祐会藤本病院 藤本 明久 理事長 × 程 修司 病院長

ポストコロナを見据えた
目指す病院像

1955年の開業以来、全人的医療を目標に地域医療に広く貢献してきた藤本病院。コロナ禍で医療業界全体が混乱する中、同院のあり方、役割とは。理事長と病院長の対談を通じて、目指す病院像に迫ります。

新病棟の設立について 

藤本:当院は1955年大阪府寝屋川市に3床の藤本医院として始まり、以来65年にわたって寝屋川で医療提供に努めてきました。2019年には法人理念を“ありがとう おかげさま 嬉しい縁を 医療でつなぐ”に変更し、新たなスタートを切っています。
程:歴史ある病院が今後も引き続き医療環境の変化に対応できるよう、私は病院長の立場から病院全体の質の向上を目指しています。特に2018年の新棟完成はハード面での大きな改革と言えるでしょう。
藤本:そうですね。妊娠・出産・産後など女性の様々な疾患を取扱う産婦人科を新病棟へ移設。1床あたりの床面積の拡大、バリアフリーを意識した設計で今まで以上に負担なくお過ごしいただける環境になりました。
2020年の増改築工事完了とともに、病院前に光り輝くモニュメントを設置。地域とともに明るい未来を目指す

妊産婦を守るために

程:当院のルーツとなる産婦人科について、新型コロナの感染拡大により妊産婦さんの出産を取り巻く環境は大きく変化していると感じます。不安や孤独を抱える方も多いでしょう。
藤本:当院では“まず守るべきはご本人と赤ちゃんの2つの命”と判断し、新型コロナ患者の受け入れを辞退しております。とは言え、一方では地域の中核病院としての使命もあります。国内の医療が逼迫する中、その状況を見過ごすこともできないため、新型コロナウイルス感染症が完治したアフターコロナの患者様は柔軟に受け入れる体勢を整えていきます。
程:まさに“守るべきもの”のバランスですね。当院の方針を曲げず、役割を全うすることが未来につながる医療と私も考えています。患者様とともに“人間の誕生から終わりまで”歩む病院を目指して、その始まりである妊娠生活からお産、産後のケアなど引き続き全力でサポートしていきます。
藤本明久理事長/2011年4月より理事長職を引き継ぎ、全人的医療を目標のひとつとして、地域医療への貢献を目指す
程修司病院長/2017年7月に病院長に就任。時代にあった質の高い医療を目指して、ハードとソフトの両面での進化をリードする

ポストコロナ時代へ

藤本:出産や婦人科手術に限らず、当院は外科手術、消化器科をはじめ、一般内科や整形外科、リハビリテーション科など包括的な医療・介護で超高齢化にも対応。地域における役割が大きい分、患者数も多いため感染拡大防止を徹底していきましょう。
程:病院前の簡易診察室の設置など数々の感染予防策によって、院内クラスターが発生しなかった点は成果のひとつですね。
藤本:職員の負担が大きくなるなか、皆さんの心が折れないように士気を維持し、統率してくれた程病院長の働きに感謝しております。また、医療従事者としての責務を果たしてくれる、素晴らしい職員に恵まれたことも誇りに思います。
程:改めて病院全体の絆が強まったと実感しています。コロナ禍というピンチをチャンスに変える気概で、今はまさに将来に向けた準備期間。今後も総力を上げて病院の質の向上に取組み、地域から選ばれ、職員が誇れる病院を目指していきます。

高齢化社会に向けて

藤本:医療を通じて患者様との縁をつなげていくためには、医療サービスの質の継続的な向上が必須です。特に加速する高齢化社会への対策は急務でしょう。
程:当院ではここ数年、TQM(総合的品質管理)活動に積極的に取組み、専門家を交えて改善を図っています。特に地域包括ケア病棟の患者様の離床促進に力を入れるなか、その成果がモデルケースとなり、他院にも周知されています。
藤本:特に高齢世帯が多い寝屋川では在宅復帰・社会復帰・自立支援は大きな課題です。訪問診療をはじめ、介護老人保健施設『ハーモニィー』、訪問看護ステーション、サービス付き高齢者向け住宅『シンフォニィー』など各施設が連携し、安心の暮らしの下で、多くの感謝が生まれる機会を今後も作っていく所存です。
数々の病院が参加するTQM活動の全国大会で、同院の発表内容が表彰され、改善活動のモデルケースとなった

hospital data

医療法人 一祐会 藤本病院
TEL:072-824-1212
寝屋川市八坂町2-3


ホームページ