医療法人 恵生会 恵生会病院

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糖尿病サポートチームを 結成し教育入院も開始 東大阪有数の診療体制に
人口約50万人という大都市である東大阪市だが、これまで糖尿病の専門医は少なく、糖尿病治療に十分な環境が揃っていなかった。そのことを憂慮した宮川病院長は、東大阪市で糖尿病治療を完結できるよう体制を整え始めた。

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宮川 潤一郎 院長

糖尿病診療体制を強化

サポートチームの結成で 糖尿病診療の拠点に

糖尿病専門医であり、兵庫県医科大学の教授として活躍をしていた宮川先生が、平成28年4月に恵生会病院の病院長に就任。宮川病院長は大都市と言っても過言ではない東大阪市において、糖尿病の診療体制が十分と言えない状態に驚き、恵生会病院を診療の拠点にするべく診療体制の強化を始めた。「糖尿病のなかでも『2型糖尿病』といわれる病気は生活習慣病の代表格であり、日本では5〜6人に1人は糖尿病かそれに近い状態にあると言われています。東大阪市の人口は約50万人ですので、糖尿病患者さんは数万人いることが予想されます。その数に対して、東大阪市にいる糖尿病専門医の数は圧倒的に少なく、最終的に大阪市などの病院へかかる患者さんが多いという状況でした。地域完結の医療が叫ばれる現代において、これは望ましい状況ではありません。そこで中規模病院である当院に糖尿病専門医をさらに招聘することを決め、糖尿病診療の拠点となれるよう体制づくりを始めました」と、宮川病院長は熱い思いを込めて語った。そして結成されたのが『KDST-7(恵生会病院糖尿病サポートチーム)』。糖尿病専門医や糖尿病療養指導士を中心に、看護部、リハビリテーション科、栄養科、検査科、医事課の7部門によって作られたチームで、糖尿病患者さんを包括的にサポートする。「ひとくちに糖尿病といっても、血糖コントロール数値の高低、症状の軽重や合併症の種類・程度など、患者さんの状態は様々です。そんな患者さん一人ひとりに最適な治療を提供するためには、多職種で連携して診療を行う必要がありますので、このチームを結成しました」。平成31年4月からは糖尿病専門医がさらに3名増員されるとのことで、東大阪市でも類を見ない規模で体制が整ったと言える。

糖尿病のプロフェッショナルが集う『KDST-7(Keiseikai hosp.DM Support Team-7)』。教育入院における指導のほか、糖尿病フットケア、透析予防指導なども行っている

平成31年1月に開棟した糖尿病教育入院専用病棟

糖尿病教育入院の開始

糖尿病の知識啓発で 将来の重症患者を減らす

診療体制が強化されたことで、これから糖尿病治療は充実していくはずだが、将来的な重症患者さんを減らさなければ厳しい状況は続く。そこで恵生会病院は、平成31年1月から糖尿病教育入院専用病棟を開棟した。「東大阪市には中〜小規模の工場や会社が多く、働き盛りの40〜50代の病院受療率が低いのが現状です。このような環境ではまず糖尿病について理解していただき、療養・治療に対しての気持ちを高めてあげることが重要であり、そのことから糖尿病教育入院を始めることにしました。3泊4日や1週間のコースがあり、KDST-7のメンバーがそれぞれ指導にあたります。例えば採血・検尿、画像・生理検査をはじめとする多角的な検査を臨床検査技師が行い、その結果を医師が解説。薬の服用については日本糖尿病学会糖尿病療養指導士『CDEJ』の資格を持つ薬剤師が説明します。そして食事はCDEJの資格を持つ管理栄養士が、運動については理学療法士や作業療法士がサポートを行い、自己管理の方法が身につくように指導します。その他、普段の生活の中で注意するべきポイントを看護師やCDEJがバックアップします」。糖尿病は進行すると厄介な合併症を引き起こす。そうなる前にきちんと糖尿病について学び、治療費を減らすとともに生活の質(QOL)を保つことが重要だ。

教育入院病棟の外では、歩行のリハビリができるスペースを作っている

日本糖尿病学会認定教育施設Ⅰとしての指定も受けている恵生会病院。診療体制の強化だけでなく、糖尿病専門医の育成にも取組み、東大阪の医療充実に努めている

病床再編の取組み

将来に向け増床した 地域包括ケア病棟

糖尿病診療の強化が進む一方で、病床再編も推し進める同院。詳細をうかがった。「団塊の世代が後期高齢者に達する2025年問題を控え、中河内医療圏は変革を求められています。そのニーズにお応えするため、地域包括ケア病棟を平成31年4月から48床に増床することにしました。急性期治療を終えられた患者さんを受け入れて療養していただき、地域包括ケアシステムを有効利用して元気に自宅や施設に帰っていただければと考えています」と、宮川病院長。健診・検診事業とともに、旧来から専門としている産婦人科も、妊娠糖尿病の妊婦さんのケアが可能となり進化を遂げた。地域住民には頼もしい限りだ。

hospital data

医療法人 恵生会 恵生会病院
TEL:072-982-5101
東大阪市鷹殿町20-29