医療法人 寿山会 喜馬病院

近隣医療機関と連携を図る ICTシステムを活用した 次世代をゆく医療の形
あらゆる先進技術の積極的な導入により、患者さんに質の高い医療を提供する喜馬病院。2017年4月より院長に就任した熊野公束院長に地域包括ケアシステムをはじめ、病院の特徴と現在の取組みについてお話をうかがった。

医療法人 寿山会 喜馬病院

熊野 公束 院長

情報共有の効率化へ

地域包括ケアシステムを 実現するICTの力

1953年の開業以来、東大阪市の急性期医療の一翼を担ってきた喜馬病院。「当院が掲げるテーマは、地域包括ケアシステムの充実。そのために医療・介護の情報の電子化に取り組むほか、最近では近隣の医療機関との連携強化に注力しています」とお話しされるのは、2017年4月より院長に就任した熊野院長である。一昨年より本格的に稼働した介護システムでは、医療・介護情報を一元管理する電子カルテを採用。情報の一元化により、ロスやミスを最小限にし、有用な医療やケアの提供を実現している。さらに、院内には大阪府から補助金を受け、サーバーを設置。医療機関と患者情報を共有するシステム『東大阪トライメディカルねっと』を稼働させ、周辺の医療機関と緊密な病診連携、病病連携を推進。「従来は紙や電話でのやり取りが主流でした。この度導入した患者情報の共有システムでは、検査画像や各種データ、所見などあらゆる情報をリアルタイムで共有できるようになりました。医療機関同士を繋げるネットワークを構築したことで、周辺の開業医との関係性も強化。今後はネットワークをさらに広く深く張りめぐらせ、手厚い包括的なケアを患者様へ提供していきたいです」。喜馬病院では常勤の放射線科専門医が勤務し、地域の医療機関からCTやMRIなどの画像診断の依頼に対応している。「他院とスムーズな情報共有ができるのも、情報共有システムのおかげ。診断結果を迅速に報告していますが、放射線科専門医の診断は精度が高い。小さな異変にも気付き、見落としが少ないため、病気の早期発見に繋がっています」。

時間と手間はかかるものの、患者の状況を正確に共有するため、診療情報提供書は術後の画像を付けて作成する

訪問診療や往診に力を入れ、月200人以上の在宅患者の診療に取組む

高齢者への生活サポート

進む高齢化社会へ 多角的なケアで対応

高齢化社会が進むなか、医療の目標でもある生活の質の最大化。喜馬病院では高齢人口の急速な増加によるニーズに対して、認知症予防やリハビリテーション、在宅医療など多角的なケアで柔軟に対応している。「認知症患者は2025年に700万人を超えると予想されています。当院では2年前から認知症の認定看護師を中心にチームを形成。看護師や理学療法士、薬剤師、栄養士など多職種が連携することで重層的な医療を提供し、患者様一人ひとりに合わせてカリキュラムを作成。ご本人様やご家族に負担のかからないよう支援しています」。さらに、全国レベルで需要が高まる在宅医療に関しても、強化型在宅療養支援病院として病院所属の常勤のドクター2名と非常勤医の4名が往診や訪問診療を実施。訪問看護ステーションやケアプランセンター、訪問リハビリテーションなど地域の医療資源を有効に活用し、トータルな在宅医療を行っている。また、喜馬病院は介護施設を併設する医療機関としての顔も持ち、『介護老人保健施設ヴァンベール』の全面改修に引き続き、『介護付き有料老人ホーム 緑風館』の改修工事も完了。利用者へ最大限の生活支援を行い、地域社会へ貢献している。

トイレや風呂などの水回りの改修工事により、快適な空間へ進化した『介護付き有料老人ホーム 緑風館』

熊野院長は2017年4月に喜馬病院内視鏡外科センターに赴任した弓場先生とともに内視鏡外科手術を実施。より高い精度の手術は各方面から衆目を集める

高度な内視鏡外科手術

習熟した手術手技により 地域での存在感を高める

お腹を切らず、傷口が目立ちにくい“理想的手術”とされる内視鏡外科手術。機器を巧みに扱う高度な技能が求められるなか、内視鏡外科センターを開設する喜馬病院では、熊野院長を含む外科医師2名が胆石症や鼠径ヘルニアを中心に執刀。「日本内視鏡外科学会の技術認定医を有しており、胃癌や大腸癌、急性腹症など腹部疾患に幅広く対応しています」と自信を見せる。2008年1月に喜馬病院に赴任後、熊野院長による内視鏡外科手術症例数は昨年時点で2000例を超え、今後も得意とする内視鏡外科手術で、東大阪市を中心に存在感を発揮していく。

hospital data

医療法人 寿山会 喜馬病院
TEL:072-961-6888
東大阪市岩田町4-2-8