医療法人 泰陽会 西岡医院

Helloご近所ドクター
出産や女性特有の悩みに加えて
地域の健康志向の向上など
東大阪に根ざした診療を実践
円滑な病診連携によって
安心安全な出産に尽力
開院12年目を迎えた西岡医院では、お腹の赤ちゃんの様子をリアルタイムで確認できる4Dエコーを2016年に導入。2018年に電子カルテを導入したことによってスピーディな診察につながり、患者と向き合う時間を増やすことにつなげている。「電子カルテは紙カルテよりも情報が見やすく、画像やデータが綺麗に残ることがメリットです」と話す西岡先生。出産の高齢化が進む現在にあっては、流産や合併症が増えていることもあり、地域の大きな病院との連携をとりながら安心安全な出産に力を注いでいる。「産婦人科不足の影響もあり、近隣の分娩機関も1か所対応を辞められました。当院では2018年春から恵生会病院や小阪産病院と分娩のセミオープンシステムを作成。妊娠の20週、34週以降とそれ以外の時期の診察を分担。密に連携を取って、いろんな目で状態を確認することができるので見逃しが少なくなります。実際に妊娠20週で心臓の問題を早期に発見できたという事例もあります」。円滑な病診連携によって少子化、高齢出産が進む時代の流れに対応されている。
立体的な画像に時間的な要素を加えて撮影できる4Dエコー。角度によっては表情が見られることもある
電子カルテによって鮮明に記録しスピーディな情報共有が可能。患者さんにわかりやすく説明も可能
月経痛や生理前のしんどさを改善することができる治療用の低用量ピル
低用量ピルやワクチンで
女性特有の悩み軽減に努める
婦人科分野にも力を注がれている西岡先生は、女性特有の悩みや疾患にも対応している。「子宮筋腫に対しての新しい内服薬が出て令和2年3月で発売開始から丸1年になりました。以前よりも治療の選択肢が増えたことは患者さんにとっても有益です。また、最近処方が増えているのが治療用の低用量ピルです。ピルと聞くと避妊用の薬をイメージされる方が多いかもしれませんが、治療用の低用量ピルを服用すれば月経痛や生理前のつらさを改善することができます」。生理痛の軽減に加えて、子宮内膜症などの発生を抑えてくれるなど疾患の予防にもつながっている。女性スポーツ選手が妊娠希望時に服用を止めると妊娠したとアピールしていることから一般女性の認知度も高まっている。「子宮頚がんワクチンは世界では積極的に使用されていますが、日本では様々な事情から普及していないのが現状です。近い将来、日本だけ子宮頚がん患者数が減らないという状況になることを危惧しています。子宮がん検診などでワクチンの特徴を説明していますが、まだまだ受診される方は少ないですね」と西岡先生。子宮頚がんなどの婦人科系疾患は、早期発見・早期治療が重要になるが、婦人科に通ったことがないという方もまだ多い。「婦人科の診療では必ず内診が行われると思いがちですが、お腹からの診察で得られる情報だけで治療に進む場合や話だけで解決することもあります。もちろん必要な時は相談しながら内診する場合はありますが、不安に思っていることは気軽に相談いただければと思います」。
安定した内科疾患にも対応
地域の健康意識向上にも貢献
内科も標榜されている西岡医院では、3年前に近隣の内科の先生が辞められたこともあり、医院で対応できる症状に関して診療を行っている。「高血圧やコレステロール、更年期障害など、安定した状態での投薬治療を中心に当院でも対応しています。その状態なら2~3カ月に1回の来院になるのですが、特に高齢の方は通いやすい方がいいと思いますのでお気軽にご相談ください。その他にも風邪や予防接種、健診で引っかかったなど、妊娠中に来ていただいた方が続けて来られるなど需要も高まっています」。医師会の理事も務められている西岡先生は、高齢者の地域ケア会議や多職種連携の会議にも参加。認知症による地域連携、多職種連携の大切さも実感されている。「メディアなどの影響もあって、患者さんの健康意識は非常に高まっています。ただ長生きするということではなく、健康寿命を意識されている方が増えていますね」。住民への健康意識の向上という観点から、診療業務以外にも地域の勉強会で講師を務められている西岡先生。認知症や糖尿病のケアについての勉強会として、介護施設で100名くらい参加する『ティータイム勉強会』を年に1・2回開催。180名ほどが集まるシンポジウムも開催している。企業に勤める労働者の健康を支援する産業医としても活動するなど、地域に根ざした診療を行う西岡先生は、今後も産婦人科領域に留まらない貢献を東大阪にもたらしてくれるだろう。
ココもチェック
副作用が出にくいこともあり
生理痛や月経不順、更年期障害などで漢方治療を望まれる人にも対応
漢方は即効性があるものと、徐々に体質を変えていくものがあります。更年期障害や月経不順、生理痛などの慢性的な疾患に対しては特に有効で、不安神経症や不眠、胃腸のトラブルなどにも使用しています。副作用が出にくいこともあり、選択肢のひとつとして患者さんと相談しながら使用を決めています
教えて!先生
45~55歳が対象となる更年期障害や
アンチエイジングの診療とは?
更年期障害の場合には、減っているホルモンをダイレクトに注射する補充療法がありますが、当院では主にプラセンタ注射を行っています。プラセンタには血行促進や基礎代謝向上といった特徴があり、更年期障害に適用性があるとされています。その他には、栄養剤や自律神経を整える薬もありますので、アンチエイジングや更年期障害が気になる方は、相談しながら診療を進めていきましょう
西岡 良泰 先生
【プロフィール】
O型/獅子座/三重大学医学部卒/東大阪市出身/日本産婦人科学会認定医、日本産婦人科学会・日本生殖医学会・日本胎盤学会・日本抗加齢医学会会員
【趣 味】
土地柄もそうですが、ラグビーワールドカップで盛り上がりました。私は以前からラグビーを応援していましたが、このラグビー人気以前は「一人で行って来たら」と言っていた妻も大声援を送っていましたね。選手がバラエティ番組にも出演してラグビー熱が一気に高まりましたよね。スタジアムも新しくなりましたし、高校ラグビーも観客がいっぱいでした。このままこの人気が継続していってくれたらと思います