寺田・茨木ホームクリニック

Helloご近所ドクター
価値観に寄り添った診療と
隙間のない医療の提供で
人とまちの健康を守る
僻地医療への従事から
地域医療の重要性を再確認
一般内科や専門である呼吸器疾患だけではなく、総合診療医として様々な症状に対応する寺田・茨木ホームクリニック。院長の茨木先生は、診療科目の垣根を超えて“人を診る”ことにこだわり、ひいては“まちを診る”ことを重視している。地域医療への想い。それは先生の経歴のなかに芽生えた。「僻地医療のドキュメンタリーを見て医師を目指しました。8年間大学病院に呼吸器外科医として勤務後、夢だった僻地医療に従事。その中で地域医療の重要性を再確認しました」。茨木先生はその後、地域医療にとって欠かせない『かかりつけ医』として、故郷の東大阪の地で地域密着型の同院を開院した。コロナ禍においても、これまで通りの診療スタイルを維持するために感染症対策は徹底している。「院内の清掃・消毒、スタッフの感染対策、換気や空気清浄機によるウイルス除去、発熱患者さんを空間的・時間的に分けて診療するなど、対策は万全。どの診療科を受診すれば良いか分からない場合も、気を使わず安心してご来院ください」と、茨木先生は優しい笑顔で語った。
通院時と同レベルの訪問診療を実現するためのさまざまな診察道具を持参
手指消毒の徹底や空気清浄機によるウイルス除去などで院内の感染症対策は万全
脳神経外科を担当する寺田先生が20年以上外来診療を行ってきた寺田医院。現在は地域の介護問題に関するサロンなどを定期的に開催している
芯の通った診療スタイルで
患者さんの背景を紐解く
茨木先生の地域に根ざした診療スタイルの根底には2つの考え方がある。一つはNBM(ナラティブ・ベースド・メディスン)。それは患者さんの背景を紐解き、価値観に寄り添った診療をするという考え方だ。「患者さんとの対話を通じて信頼関係を築くことで、長期的な関係を構築できる。継続的な診療をするなかで、対症療法ではなく生活習慣病などの疾患の予防ができると考えます」と語った茨木先生。実際の診療ではPC画面ではなく患者さんの目を見て話し、話をよく聞くことで、できる限り相手の気持ちを汲み取るように工夫している。もう一つはプライマリティ・ケアの考え方。近接性・包括性・協調性・継続性・責任制の5つの理念が存在しているが、平たく言うと「通院しやすく、どんな症状・病態でも、納得のいく説明で、すぐに診てもらえる」ということだ。茨木先生は「これらの性質を守ることで、地域医療の窓口として大きな役割を担うことができます。また、継続的な診察で患者さんのちょっとした異変にも気づくことが可能に。信頼関係の構築は患者さんとの会話を深め、より価値観に沿った診療になります。こういうことが当たり前にできれば良いと思っている」と頬を緩ませた。優しい笑顔で温かみのある診療を行う茨木先生だが、一方で常に冷静沈着でいることを意識している。医師の感情がぶれることで患者さんを不安にさせないためだ。どこまでも患者さんを想った茨木先生の姿勢に、地域住民が寄せる信頼はゆるぎないものとなっている。
かかりつけ医の使命を胸に
理想の地域医療を追求する
地域医療におけるかかりつけ医の役割について茨木先生は「何でも相談できる存在であること。医療の最新情報を熟知し、必要に応じて専門医や専門医療機関を紹介できること。そして医療だけでなく、保健や福祉も担う総合的な医師であること」との見解を示した。同院は脳神経外科が担当の寺田先生と2人体制で、通院が困難な方への訪問診療や急な体調不良への往診も実施している。地域の患者さん全体を対象とした“隙間のない医療”の提供は、茨木先生が目指す地域医療の形である。
最後に茨木先生はコロナ禍での診療を通じて感じたことを語ってくれた。「昨年から感染症対策の影響で終末期の患者さんが入院すると、ご家族が面会できない状況が続いています。そのため、最期まで患者さんに寄り添うために家で看取りたいと希望されるご家族がいらっしゃいます。当院は在宅医療にも対応しているので、その患者さんとご家族を担当するなかで、『会うこと』の大切さを改めて実感しました。在宅医療をしていて本当に良かったと思いました」。希望があればオンライン診療にも対応している同院だが、やはりリアルな診療でしか分からないことも多いという。感染症対策がスタンダードになるこれからの時代で、患者さん一人ひとりにとって最善の診療を提供するため、茨木先生は対面サービスと非接触サービスを柔軟に取入れた診療の形を模索していく。
院長からの
Message
誰でも、どんなことでも
気軽にご相談いただける
地域のかかりつけ医です
僻地医療に携わった経験から、ただ病気を診るのではなく“人を診る”こと、さらには“まちを診る”ことが大切と考え、患者さんとの対話を重視しています。また、私と寺田先生の2人体制で訪問診療や往診にも対応しているので、通院が困難な場合もお気軽にご相談ください
教えて!先生
風邪が治ったのに、咳が長引いています。
これは何かの病気でしょうか?
咳が長引く原因はいくつか考えられます。風邪、マイコプラズマをはじめとした急性気管支炎や結核、ほかにも肺がんなどの可能性もあります。風邪が治って2週間以上が経過しても咳が止まらない場合は、一度かかりつけ医を受診してください。当院では呼吸器の専門医として、血液検査やレントゲン検査による精度の高い診断が可能です
茨木 利彦 先生
【プロフィール】
A型/牡牛座/大阪医科大学卒/東大阪市出身/医学博士/日本在宅医学会認定専門医
【趣 味】
2年前から週1回の音楽レッスンに通ってドラムを叩いています。今は、7月の発表会に向けてKing Gnuの「白日」を頑張って練習中です。
【休日の過ごし方】
体力作りのため、花園公園などをよく走っています。一昨年は大阪マラソンや京丹波トライアスロンに参加して完走したので、今年は目標になる大会が開催されれば良いですね。