市立ひらかた病院

市立ひらかた病院

コロナ禍の医療現場

北河内二次医療圏内で、唯一の感染症指定医療機関である市立ひらかた病院。数多くの中等症患者を受け入れるなか、最前線の医療現場の実情とは。現場で働くスタッフの想いとは。林病院長と白石副院長兼看護局長にお話しをうかがった。

コロナはまさに医療危機であり、
今こそ共助の力を発揮する時

感染症指定病院の使命 

林:
北河内二次医療圏内で、唯一の感染症指定医療機関である当院では、通常の医療機関では受け入れが難しい二類感染症にも対応しています。そのため、感染症に強い病院の使命として、コロナ第一波からコロナ患者さんを真っ先に受け入れる体制を整えておりました。未知の恐怖に四苦八苦しながらも、各部署・各診療科が担当領域を超えて病院が一致団結。全スタッフ700名が助け合いながら、使命を全うできたことを誇りに思います。その点、現場の看護師を指揮する白石看護局長にはとても感謝しております。
白石:
中等症患者の受け入れ数は、大阪府下で5本の指に入るほど多く、極めて重症に近い患者さんも30名ほど受け入れました。院内感染を起こさずに並行して一般診療も稼働できたのは、まさに最前線で奮闘してくれた医療スタッフのおかげ。枚方市の中核病院として地域の120万人の命を支え、北河内の医療圏に大きく貢献できたと自負しております。

共助の心が現場を助ける

林:
「ひらかた病院が崩れたら、北河内全体の医療が崩れる」という使命感で挑んでおりますが、市民の命を救うのは、現場で働くスタッフの命があってこそ。病床数、人工呼吸器、感染防護服などいくらハード面が整えど、結局はマンパワーに頼らざるを得ません。第4波が迫るなか、途方も無い苦労と先の見えない不安から押し寄せる、体力的・精神的なダメージを懸念しております。
白石:
コロナ危機を乗り越えるためには、モチベーションの維持がもっとも大切です。よって、辛いのは体力的な苦労より精神的ダメージ。市民や市の職員からマスクやガウン等の物資や労いの言葉をもらったときは「地域が私たちを支えてくれているんだ」と実感し、本当に心が救われました。一方で医師や看護師が風評被害に遭っているのもまた事実です。コロナと戦っていくためには、皆様のご協力が必要です。実際に感染病棟へ入る動線は全く別にしており、スクリーニング検査、ゾーニング、毎日の清掃もしっかりと行っていますので安心してご来院いただければと思います。
林:
当院の感染症対策については一定の成果が出ており、設備的に不足している部分はありません。注意すべきは気の緩みだけ。それは病院含め、日本全体に言えることです。変異ウイルスにより脅威の感染力をもった第4波が迫るなか、ワクチンもどれほど有効かも未知数です。現在はどこの病院も逼迫し、実質的に医療崩壊が起こってしまっているため、さらに感染者が増えることは避けなければなりません。
白石:
自宅療養中に亡くなるほか、受け入れ先が見つからず、救急搬送中に7、8時間も救急車の中で酸素吸入され、心停止状態で搬送されるケースも少なくありません。この事態は未曾有の医療危機と言わざるを得ません。
林:
コロナ終息後は改めて行政を含めて医療体制を再構築し直さなければなりませんが、今はコロナ真っ只中の状況です。コロナで苦しむ患者さん、その他疾患を抱える患者さん、医療現場で働くスタッフ、皆に命があり天秤にかけることはできません。今こそ目の前のコロナ危機に対して全医療機関、全国民が共助の心を発揮するときではないでしょうか。全ての方に最善となるような医療を届けることに誠心誠意努めていく所存です。

コロナ診療にできること!

hospital data

市立ひらかた病院
TEL:072-847-2821
枚方市禁野本町2-14-1


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