市立ひらかた病院

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一般医療とコロナ医療を両立 ポストコロナ時代を見据え 病院の改革を推進

北河内医療圏内で唯一の市立病院であり、感染症指定医療機関である市立ひらかた病院。一般診療とコロナ診療の両立によって地域住民の命を守るなか、林病院長に、現在と今後の取組みについてお話をうかがった。

地域医療における役割

地域全体の命を守るためコロナ医療と一般医療を両立

新型コロナウイルス感染症のオミクロン株による第六波が到来。北河内医療圏で唯一の感染症指定医療機関であり、通常の医療機関では受け入れが難しい二類感染症に対応している市立ひらかた病院では、林病院長が病院全体の指揮を執り、コロナ禍を戦い抜いている。「感染症に強い病院として今こそ真価が問われる時であり、各部署・各診療科が担当領域を超えてチーム医療を実践しております。第一波から2年が経った今も、人材面・設備面ともに常に強化を重ね、地域の120万人の命をお守りしております。未だ予断を許さない状況が続きますので、引き続き気を引き締めて北河内の医療圏に大きく貢献してまいります」。北河内二次医療圏のなかで唯一の市立病院である同院はコロナから地域住民を守る使命がある一方、市民病院として救急診療と通常診療も見過ごせない。また、死因の首位を占めるがんにおいて同院は大阪府がん診療拠点病院として診療に携わり、小児救急でも北河内医療圏の拠点病院でもある。まさに「ひらかた病院が崩れれば、地域全体の医療が崩れる」と言っても過言ではないほど、地域医療で果たす役割は大きい。「コロナ患者様はもちろん、コロナに隠れて十分な医療が受けられない患者様の命を守るのも使命。24の診療科を設けている当院では、頼りにしてくださっている地域の皆様が大勢いらっしゃいます。どんな命であっても天秤にかけることはできません。コロナ医療と一般医療を両立させ、抜け目のない医療提供でスタッフを含めた地域住民皆様の命を守っていく所存です。また、今後も起こりうる未曾有の感染症や自然災害に備え、不測の事態に柔軟に対応できる病院づくりを推進してまいります」。

1.未曾有の災害時においても柔軟に医療提供を継続できるように災害訓練を定期的に実施する
2.社会の高齢化が進むなか、「歩ける」ことを目指した下肢機能再建センターを開設
3.枚方市民に対して定期的な市民公開講座を開催。あらゆる疾患の予防や治療について情報を発信する

ポストコロナを見据えて

自分の足で「歩ける」を叶える
下肢機能再建センターを開設

コロナ危機を乗り越えるために今あるべき医療を見直しながらも、未来にあるべき医療を追求し続ける林病院長は、ポストコロナ時代と進む超高齢社会を見据えて一般診療を強化。消化器内科と消化器外科を統合した『消化器センター』の開設に続き、2020年夏には高齢者の「歩ける」ことを目指した下肢機能再建センターを開設した。「団塊世代が中高年期にさしかかり、変形性関節症、変形性脊椎症などの加齢に伴う変性疾患の罹患患者数が年々増加傾向にあります。また、下肢が弱ることで転倒事故のリスクも高まり、大腿骨を骨折してしまえば寝たきりへ。誤嚥性肺炎も併発すれば最悪の事態もまぬがれません。超高齢社会で健康寿命を伸ばすためには、健康的に歩ける状態を維持することが欠かせないのです」。同センターでは整形外科医によるチーム医療を実践し、関節再建手術を中心とした濃厚な治療介入によって、股・膝・足それぞれの関節における質の高い医療を提供。術後はリハビリスタッフと連携しながらの手厚いケアで、患者の早期社会復帰を目指す。高齢者はもちろん、仕事やスポーツのキャリア継続を目指す若い世代も対象としているため、今後もニーズが拡大するだろう。

コロナ医療の最前線で命を守るスタッフの皆様。第一波からコロナ患者を受け入れ、中等症の受け入れ数は大阪府下でも5本の指に入るほど多い

現場の要望をカタチに

地域とともに歩む 地域医療支援病院へ

病院の改革を推進する林病院長が求めるもの。それは地域住民の声である。「市民の皆様が何を求めているのか。その答えは現場にあります。そして現場の最前線こそ疾患を抱えている患者様と開業医の先生方です。当院は2021年4月に地域医療支援病院として承認を受け、今後は地域に根付いたクリニックとのさらなる連携を目指し、地域のニーズを形にしていく所存です。また、市民の皆様の声を直接吸い上げるために、アンケート調査や院内にご意見箱も設置しております。皆様の声に積極的に耳を傾けてまいりますのでご要望をお聞かせください」。

hospital data

市立ひらかた病院
TEL:072-847-2821
枚方市禁野本町2-14-1


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