関西医科大学総合医療センター

関西医科大学総合医療センター
[テーマ]

消化器疾患に対する
低侵襲の内視鏡治療

日本トップクラスの成功率を誇る
ダブルバルーン内視鏡治療

日本を代表する名医が
新センター長へ就任

 2016年に開設した内視鏡センターのセンター長に新たな医師が就任した。『国民のための名医ランキング2021〜2023』にも選出された島谷センター長だ。消化器疾患における低侵襲の内視鏡治療に定評があり、国内外から多くの患者さんが訪れる。「近年、内視鏡機器の技術革新と相まって、消化管の診療も大きく進展しました。内視鏡に特化したセンターを設立することで、肉体的に負担の大きい外科・経皮治療を回避しながら、低侵襲の治療を実現しています」。同センターは内視鏡専門医・指導医を中心としたチーム編成と最新鋭の内視鏡技術を導入することで、食道・胃・十二指腸・大腸などあらゆる消化器疾患に対応している。特に従来の医療では検査や治療が難しいとされてきた、小腸および胆道・膵臓疾患に注力。島谷先生が得意とする小腸までも検査可能な『ダブルバルーン内視鏡』を駆使した技術を中心に、高い専門性を有するチーム医療で大学病院の使命を果たす。
1.複数名の内視鏡専門医・指導医が在籍。臨床工学技士もチームに加わることで、機械トラブルをはじめ緊急時のバックアップ体制も万全

ダブルバルーン内視鏡で
小腸・胆膵診療に革新を

 小腸の検査には患者さんに負担の少ないカプセル内視鏡も使用。ただ、検査から治療までの一貫性を考えるとダブルバルーン内視鏡が優位に立つ。「長さが6〜7mある小腸を内視鏡により検査することは、スコープが腸管を伸ばしてしまうため困難でした。ダブルバルーン内視鏡ならば小腸内をスムーズに進めるため、全体を診ることができます」。さらに第一人者として、治療が困難だった術後再建腸管(過去の手術で腸を一部切除して繋ぎなおした腸管)を持つ胆道・膵臓疾患の治療へ、ダブルバルーン内視鏡の技術を応用。「胃や膵臓などの術後症例において、胆管結石や膵炎など胆膵系のトラブルが生じた場合、従来の内視鏡では目的部位まで内視鏡を到達させることは不可能でした。しかし小腸の検査・治療用に開発されたダブルバルーン内視鏡により、内視鏡的アプローチは現実のものとなり、非侵襲の治療法『DB-ERCP』の開発に成功しました」。島谷先生は過去に4000症例以上の手術を担当。一般的な成功率が50〜80%のなか、約95%と高い成功率を誇る。さらに先進医療にも注力する同センターでは『スパイグラスDS胆管・膵管鏡システム』も導入済み。胆道・膵臓の診療に特化したファイバースコープにより、結石治療や胆管の観察治療、がんの質的診断・進展度診断などにも専門性を持って対応する。
2.ダブルバルーン内視鏡を用いた手術のライブデモンストレーション。手技のコツや見落としがちな点について、実際の手技に即して解説している

国内外への技術発信で
国際病院を目指す

 「以前から行われてきた経皮的治療は患者さんにとって侵襲的な治療であるだけでなく、医師への被曝も問題でした。また体外にチューブを繋ぐため、湯船に浸かれないなど日常生活にも支障が出ていました。両者にとってより良い医療を実現するために、ダブルバルーン内視鏡を胆膵疾患の治療へ応用するに至りました」。数年前には富士フイルム社と共同で胆膵専用のダブルバルーン内視鏡の開発にも成功。通常よりも内視鏡を短くすることで、胆膵内視鏡処置用のデバイスがほとんど使用できるようになった。さらに日本やアジアの医師向けにライブデモンストレーションを定期的に開催して、自身の技術を広めるための活動にも従事している。そんな島谷先生の今後の目標は、関西医科大学総合医療センターのグローバル化に貢献することだ。「当センターを含め守口市の地域医療の提供は充実してきています。今後は自身の技術をグローバルに発信することで、今まで以上に海外在住の患者さんの医療ニーズにも応えていきたいです。さらに、新型コロナウイルスの影響で減少したインバウンドの需要が戻った際には、地域のホテルと連携しながら海外観光客への医療も充実させたいと考えています」。新たな技術によりこれまでの医療に革新を起こした島谷先生の名前は、すでにグローバルに広がりつつある。

専門医療にできること!

担当医

島谷 昌明 先生

関西医科大学卒/日本消化器内視鏡学会指導医、日本消化器病学会指導医、日本消化管学会胃腸科指導医、日本膵臓学会指導医、日本胆道学会指導医、日本カプセル内視鏡学会指導医、日本内科学会認定医・指導医、日本がん治療認定医機構教育医、大阪府難病指定医/ダブルバルーン内視鏡を用いた小腸疾患および術後再建腸管を有する胆膵疾患への低侵襲の内視鏡治療に注力

hospital data

関西医科大学総合医療センター
TEL:06-6992-1001
守口市文園町10-15


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