関西医科大学総合医療センター

全ての記事
[テーマ]

各部位の専門医が集う歴史の長い整形外科

股関節疾患をはじめとした幅広い整形外科疾患に対応

6つの専門外来と3つのセンターを運用

関西医科大学総合医療センターは、昭和7年に大阪女子高等医学専門学校附属病院として開設され、そこからちょうど90年が経過する。その中で整形外科は昭和31年に開設され、関西でも有数の歴史と実績を積み上げてきた。「初代の教授が身体の様々な箇所に症状が現れる関節リウマチを専門としていたことから、身体の一部分ではなく、様々な部位に精通する医師が集った背景があります。現在当院では専門外来として、脊椎外来・股関節外来・膝関節外来・手の外科外来・リウマチ外来・関節機能温存外来を開設。さらに人工関節センター・脊椎神経センター・手の外科センターを併設し、幅広い整形外科疾患の高度な医療を提供しています。これだけ多くの分野に複数の専門医が勤務している環境は稀であり、当院の大きな強みだと感じています」と、整形外科の診療部長を務める松矢先生は語る。高齢化が進み整形外科のニーズが高まっている状況下で、同院は非常に頼れる存在と言えるだろう。

整形外科には脊椎外来・股関節外来・膝関節外来・手の外科外来・リウマチ外来・関節機能温存外来があり、それぞれに複数の専門医が在籍している

セメントレスで行う人工股関節置換術

整形外科には身体の部位ごとに様々な疾患があるが、松矢先生はその中でも股関節疾患を専門としており、変形性股関節症の治療に造詣が深い。変形性股関節症とは、股関節の軟骨が変性してすり減ることで炎症が発生し、大腿骨の骨頭や骨盤側の寛骨臼が変形してしまう疾患で、高齢化やメタボリックシンドロームと密接に関わっている。進行すると歩けないほどに足の付け根に強い痛みが生じ、手術を検討する必要がある。「軽い段階であれば、投薬やリハビリといった保存的治療の選択肢もありますが、歩けないほどの痛みが生じると、関節を人工のものに置き換える手術を検討します。人工関節に置き換える場合、骨と人工関節の間にセメントを使用して固定する手術と、セメントを用いず骨に直接人工関節を固定するセメントレスの手術があるのですが、当院ではセメントレスの手術に古くから取組んでいます。人工関節置換術を行う上で脱臼は常に警戒しなければなりませんが、セメントレスの手術は骨に緩みが生じにくく、脱臼を回避しやすいのがメリットです」。骨を人工物に置き換えることに不安を覚える方も多いと思うが、痛みを気にせず歩けるようになれば生活の質は大きく改善される。長く痛みに苦しまれている方は、専門医への相談をお勧めする。

手術を行う松矢先生。骨に直接人工関節を固定する人工股関節置換術の手術に、以前から取組んでいる

困った方を見捨てない心の通った診療

取材の最後に、松矢先生に患者に対する想いをうかがった。「腰痛や膝の痛み、手のしびれ、骨粗鬆症など、整形外科の疾患は身体の部位を問わず非常に幅広く、年齢を重ねるとどれかの疾患にかかって困ることが多いです。当院は高度な医療を提供する基幹病院ではありますが、困っている患者さんは広く受け入れ、敷居の高さを感じさせない病院でありたいと考えています。もしかかりつけの先生がいなくて困っている場合には、直接来ていただいても構いません。医師だけでなく、看護師もクラークも一緒になって、スタッフ一同全力で対応いたします。また、治療や手術が終了したらそれで終わりということもありません。例えば手術後、ご自宅で日常生活を送るのが困難な場合は、提携するリハビリに特化した病院の紹介など、患者さんのご要望に応じた対応もしております。そうした取組みを先達が根強く続けてきたからこそ、地域の方に受け入れていただけているということを肝に銘じ、心の通った診療を行っていきたいと思います」。家族数世代に渡って受診している方もいると聞く。それは患者からの紛れのない信頼の証だろう。患者の思いを大切に、今後も関西医科大学総合医療センターは地域とともに歩んでいく。

専門医療にできること!

担当医

松矢 浩暉 先生

関西医科大学卒/日本整形外科学会認定専門医、日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医、日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医、中部日本整形外科災害外科評議員、日本自己輸血・周術期輸血学会評議員/専門は股関節外科。ただ目の前の手術や治療だけをこなすのではなく、患者が治療後に安心して暮らせるよう、トータルで診療することを心がけている

hospital data

関西医科大学総合医療センター
TEL:06-6992-1001
守口市文園町10-15


ホームページ

関連記事一覧