関西医科大学総合医療センター

関西医科大学総合医療センター

乳がんの最新治療

関西医科大学総合医療センターは大学病院として先進医療を追求するなか、2021年1月に乳腺外科の診療科長に岸本教授が就任。杉浦病院長と岸本教授の対談から、大学病院のあるべき姿と、乳がん治療の最前線に迫る。

大切な人を受診させたい乳がんが治る病院へ。

乳腺外科の強化へ

杉浦
当院では「地域完結型医療の実践」に向けて、地域密着の中核病院として高水準の医療を提供しています。それと同時に蔓延する新型コロナウイルスについて、当院ではそれぞれ分離した3棟(本館・南館・北館)で構成されていることを生かし、南館1階の救命救急センターにて新型コロナウイルス重症患者さんを受け入れています。コロナに感染した患者さんの命と、その他急性期・慢性期の患者さんの命を両立して守ることが当院の使命です。その点、通常医療に関しては今年1月に乳腺外科に着任してくださった岸本教授の今後の活躍に期待しているところです。
岸本
有難うございます。現在、乳がんは「40歳以上の日本人女性の9人に1人が患う」と言われ、特に働き盛りや子育て世代の女性に多い疾患です。乳腺外科の診療科長として30年近い乳がん治療のキャリアを存分に生かしながら、数多くの患者さんに最適な医療を提供できるよう病診連携を積極的に進めていきます。

集学的治療の実践

杉浦
転移・再発乳がんはその多くが治らないとされ、全国の病院でも治らないことを前提とした治療が行われています。当院では従来より乳腺外科医をはじめ、形成外科医・放射線科医・看護師など専門医療スタッフが集結したブレストセンターを設置し、乳がんに対する集学的治療を実践しています。
岸本
まさにブレストセンターは当院の強みのひとつでしょう。早期乳がんにおいては同センターで積極的に根治切除を行うことができます。一方で、切除不能・転移・再発などの進行乳がんはほとんどが治らないとされていますが、アジアや欧米ではすでに転移・再発乳がんの根治を目指した治療の研究が積極的に進められています。実際、2014年以降に私が治療を行った転移性ルミナルタイプ乳がん全30例においても、さまざまな治療法を集学的に組み合わせることで2年および5年生存率はそれぞれ100%と82%という高い有効率を誇っています。また、治療の質が高いことに越したことはありませんが“早期発見・早期治療の二段構え〟も欠かせません。当院では高分解能MRIやエラストグラフィ搭載エコーなど最新機器を用いた乳がん診断や、リンパ節造影3DCTやラジオアイソトープ法併用のセンチネルリンパ節生検による腋窩リンパ節転移診断を行っています。全国の患者さんを対象にセカンドオピニオン外来も設置しています。「治療方法がない」と他院で診断された方も、まずは当院に来ていただければ幸いです。
杉浦
「乳がんを治る病気にする」ことを目標に、岸本教授の治療が乳がんの標準治療のモデルとなることを私も期待するばかりです。現在はコロナで医療業界が混乱・逼迫していますが、どのような状況であろうと患者さんに医療を提供することを諦めない。それが“地域の最後の砦”とされる関西医科大学総合医療センターの使命であります。2020年3月には当院が地域医療支援病院に認定されました。CT・MRI・PETなどの大型医療機器や会議室・研究室等の施設を地域のクリニックや先生方に開放するなど、今後も系列の大学病院をはじめ、近隣の医療機関と密に連携し、地域完結型医療の実践を目指していきます。

乳腺外科にできること!

hospital data

関西医科大学総合医療センター
TEL:06-6992-1001
守口市文園町10-15


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