枚方公済病院

枚方公済病院

今、試される医療の本質。
「医療への貢献と奉仕」を胸にチーム医療でコロナに挑む

院長就任から8年を迎え、これまで様々な取組みで病院の成長をリードしてきた野原院長。新型コロナへの対応をはじめ、コロナ禍で問われる医療の本質や地域医療のカタチ、今後の病院の取組みについて幅広くお話しをうかがった。

新型コロナとの戦い

医療災害を通じて問われる医療の本質

 「医療とは何か。50年ほど医療業界に携わってきましたが、今日ほどその本質が試されることはありませんでした。まさに新型コロナウイルスは医療災害です。当院の理念は“医療への貢献と奉仕”であり、その理念に沿って今こそ地域医療に最大限貢献する。それが私たちの使命です。病院一丸となって、共助の精神で地域の皆様をお守りします」と力強く話し始めたのは、院長就任から8年が経った野原院長だ。コロナ禍を通じて、野原院長は改めて医療の原点に立ち戻り〝強く優しく頼られる病院〟を目指して日々奮闘。目標を実直に追い続ける野原院長の強い意志に共鳴するスタッフとともに、現在は病院全体が団結してコロナと戦い続けている。   「コロナ危機を迎えて1年以上が経ちますが、当院はずっと受入れ体制で戦ってきました。しかし、大阪府では新規感染者数が連日1千人を超え、その数は増加するばかり。危機的状況のなか、この度大阪府から要請を受けて8床から21床へと増床しました。舵を切るのが私の役目ですが、新型コロナに対応できるのもモチベーションの高いスタッフがいるからこそ。『是非やりましょう!』と使命感に満ち溢れている現場のスタッフ達こそが当院の最大の強みです」。現場主導で数々の感染症対策が実施されるほか、医師主導でコロナチームも発足。皆が同じベクトルを向くことで、チーム医療の真価が存分に発揮されている。「院長として患者さんの命はもちろん、現場スタッフの命も守らなければなりません。先が見えない状況でありながらも、最前線に立ち続けるスタッフ達のメンタルヘルス問題に対しても相談できる環境を設けて、心のケアにも積極的に取組んでいます」。患者さんと最前線に立つスタッフどちらにも全力で対応する野原院長だからこそ、安心できる存在なのだろう。

ドイツで2年間、心臓リハビリと運動療法を学び、海外研修の経験を現場で大いに発揮する高林先生

敷地内の除草のために毎年羊をレンタル。患者さんや職員に癒やしを与える存在となっている

コロナチームを牽引する加藤先生と加治木看護師長

地域医療の再構築へ

機能分化と連携強化で
地域医療の理想のカタチへ

 新型コロナウイルスを通じて、改めて医療の本質、あるべき形が問われているなか、野原院長が考えるのは医療提供体制の再構築である。「ますます高齢化が進み、複数疾患を抱える方が増えるなか、医療は1つの病院で完結するものではありません。地域全体で健康を支える意識で、医療機能の分化・連携の強化を進める必要があります。各医院の強みが発揮される理想の地域医療で、各院がどういう立ち位置を取るか。救急医療を担う当院は特に循環器疾患と消化器疾患に強みを持っています。今後もその強みを生かしながら、病病連携・病診連携を進めていきます」。質の高い医療のほか、充実した労働環境も同時に実現する同院。口コミが全国にも広がり、優秀な研修医が各地から集結している点も同院の特徴である。今まさに若い力が病院全体に活気をもたらしている。「当院ではスタッフの働き方、働き甲斐を重点課題とし、お陰様でここ数年は『やる気・満足度』が日本経営の病院間満足度調査でトップの位置を保っています。そして、今回のコロナという逆境を乗り越えて、さらに力強い病院へ進化しました。今後もハード面・ソフト面から信頼を得られる病院づくりに努めていきます」。スピード感を持って体制の再構築をできることが同院の強みだ。

地域住民が安心して受診できるように、本館横に感染の疑いのある患者さんを診察する発熱外来を併設。若い研修医達も含めたチーム医療でコロナと戦う

逆境の先にある進化

さらに強い病院を目指して新棟開設計画が始動

逆境から進化を遂げた枚方公済病院だが、さし当たっての懸念は老朽化が進んでいる3号館。その点においては新棟計画が進み、再来年の完成を目処に来年には着工予定である。「リハビリ室・厨房・医局を含めた新棟が建設される予定でしたが、今回のコロナ危機を踏まえて新たに設計図を練り直しています。枚方地域の医療を守り続けられる病院を目指して、さらに進化を遂げていきますのでぜひご期待ください」。力強く宣言する野原院長は、今後も地域のセーフティーネットを築くため、多職種協働包括医療、地域完結医療を目指していく。逆境を乗り越えた先の同院に期待が高まる。

hospital data

枚方公済病院
TEL:072-858-8233
枚方市藤阪東町1-2-1


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