枚方公済病院

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変わらない「医療の本質」
変えるべき「医療の体制」
ポストコロナへ進化を目指す

2022年4月に新病院長が就任する枚方公済病院。これまで9年間に渡って病院の改革をリードしてきた野原院長が、次世代へつなぐバトンに込めた想いとは。9年間を振り返り、改めて同院の特徴、医療体制の進化をうかがった。

中核病院としての役割

「強く、優しく、頼られる」 枚方公済病院の医療体制

 2008年に京阪奈病院から枚方公済病院に改称し、北河内における中核病院として快適な療養環境と高度な医療を提供してきた同院。2013年4月には野原院長が2代目院長として就任し、病院の改革を推進してきた。そして2021年度を集大成の年とし今年3月をもって勇退。京都大学医学部附属病院の循環器内科で手腕を振るう木村剛教授を3代目院長として招聘し、歴代の意思が受け継がれる。次世代へつなぐバトン。そこに野原院長はどんな想いを込めるのだろうか。「当院が提供できる医療とは何か。その本質を追求し続け、9年間に渡って“強く優しく頼られる病院”をモットーに、理念である『医療への貢献と奉仕』に取組んでまいりました。ここ2年間は新型コロナウイルスによる医療危機に直面しましたが、発熱外来の設置や防護服の完備など万全な感染対策によって大きなクラスターを発生させることなく、コロナ医療と同院の使命とする救急医療を両立することができました」。幅広い診療科目を設けながら、救急医療を担い地域医療のセーフティーネットを守り続ける同院。特に強みを発揮するのは、循環器疾患と消化器疾患における救急体制である。特に北河内エリアは消化管出血に対応できる病院が限られているため、同院の役割は非常に大きい。「複数疾患を抱える高齢者が今後も増え続けるなか、医療は1つの病院で完結できるものではありません。そのため各院がどういう立場で強みを発揮していくか。地域医療における今後の課題は医療機能の分化と連携。おかげさまで同院は強みを発揮しながらも中村病院や松谷病院など近隣の病院とも連携を加速させ、充実した医療の実践ができています」。

1.充実した労働環境と教育体制が口コミで全国に広がり、各地から優秀な研修医が集まっている
2.医師主導でコロナチームを発足。未曾有の災害にチーム医療で挑む
3.感染の疑いがある患者は車や別途用意された発熱外来で診察。地域住民が安心して受診出来るように配慮している

医療体制の強化

新体制と新病棟により 医療のレベルアップを図る

どんな時代も変わらない「強く優しく頼られる」という同院のあり方。一方で時代や地域のニーズに合わせて、医療体制は日々進化を続けている。「循環器の救急体制は高水準のレベルに達しており、新病院長の木村先生も循環器領域ではトップクラスの実績を誇ります。京都大学附属病院との太いパイプを生かすことで、さらにその強みを生かした医療を展開してくれることでしょう。さらに外科系の強化ではロボット医療に知見のある常勤スタッフも受け入れ、先進的な医療へも踏み込んでいきます」。そのほか麻酔科では常勤医2名を確保し、より多くの手術を実践。24時間365日の万全な救急体制も間近と迫っている。進化を目指すなか、新棟計画も着実に進行。再来年には全セクションのスタッフの意見を反映した新棟が隣接地に開設される予定だ。「好きな生物学者の言葉に“動的平衡”というのがあります。生命しかり病院もしかり、常に変化し続けることがバランスのとれた安定状態へ導くということです。当院では日々新たな挑戦を繰り返し地域のニーズに応えた体制を構築してきました。新棟開設により今後さらなる医療体制の充実と病病連携・病診連携が期待されます」と、野原院長は同院が常に地域に働きかける理由を語った。

HCU・CCU部長の竹中琴重医師が牽引するコロナチームが「地域のセーフティネットを守る」という使命感を持って、日々搬送されるコロナ患者に柔軟な対応を心がける

逆境の先にある進化

ベテランとホープが融合した チーム医療の展開へ

「私が赴任した9年前はベテランの多い病院でしたが、ベテラン層の厚みを生かした教育システムを構築することで、現在は全国から優秀な研修医が集結しております。ベテランとホープが融合することで新陳代謝も加速し、新しい枚方公済病院へと変わろうとしております。地域の皆様も今後のさらなるパワーアップにご期待ください」。医療体制の構築、人材の育成、風土の改革。それらに対する野原院長の貢献は同院の糧となり、今まさに蕾が咲きはじめた。コロナという逆境を乗り越えた先には、必ずその花々が地域医療を鮮やかに彩っていることだろう。

枚方公済病院
TEL:072-858-8233
枚方市藤阪東町1-2-1


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