パナソニック健康保険組合 松下記念病院

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地域住民の「がん診療」と「健康づくり」を考え、
地域を支える病院として改革を進める

総合病院として幅広い診療科を有し、地域医療に貢献する松下記念病院。現在注力するがん診療の現状をはじめ、地域社会への啓発活動など村田病院長が取組む病院の改革についてお話をうかがった。

病院の進化について

身体と心をケアする
「がん診療」の理想の形

1940年にパナソニック株式会社の創業者である松下幸之助氏の発意により誕生した松下記念病院。以来、診療部門の拡大を続け、1958年からは総合病院として地域社会に大きく貢献している。「当院は2009年より大阪府がん診療拠点病院及び地域医療支援病院の指定を受け、高度な急性期医療を提供しています」と語るのは、同院の改革を牽引する村田病院長だ。安全で質の高い医療の提供を目指し、ハードとソフトの両面で病院の改革に邁進。特に長く日本人の死因の第1位となっているがんに注力し、2021年10月に『がん診療センター』を開設した。「がん診療においてはドック健診センターでのがんの早期発見、診断・治療、さらには
緩和医療まで一貫した『がんのトータルマネジメント』ができることが当院の特徴です」。ハード面の強化では手術支援ロボット「ダヴィンチ」を導入し、現在は胃がん・直腸がん・前立腺がんなど適用範囲が随時広がっている。また、開業医からのニーズに応え、MRI装置も計2台へ増設。迅速な検査に対応できる体制も整え、地域医療支援病院としての役割を果たしている。「またがん患者様が抱える病気以外の不安(生活・就労・金銭面など)を解消するための支援も忘れてはなりません。当院ではがん相談支援室を設置し、がん専門のスタッフが窓口となり様々なお悩みを解決するお手伝いをしています。また、がん告知の方法をはじめ、人生の最終段階における医療・ケアの方法を話し合うACP(アドバンス・ケア・プランニング)の導入など患者様やそのご家族の想いを常に尊重し、心のこもった医療のあり方を日々追求しています」。

1.1型糖尿病患者会を実施し、患者同士のつながりをサポート
2.守口市民まつりに参加し、地域の方々と交流を図る
3.がん専門の認定看護師が医師のがん告知に同席。その後、患者様の気持ちに寄り添い個別面談を実施

地域住民の健康づくり

様々な病気を知ることの重要性

 「あらゆる病気はまずは早期発見がカギとなります。地域医療の中核を担う病院として、地域住民が自身の体と向き合うキッカケを作ることも当院の役目です。積極的に地域住民の健康づくりに貢献できるよう心がけています」。地域住民が健康や病気について正しく理解する場として、同院では年間20回を超える市民公開講座を定期的に開催している。がんや認知症、生活習慣病など様々なテーマを取上げるほか、座学以外に体組成計による健康チェックやリハビリスタッフによる体操など、体験型のプログラムが人気となっている。「当院では地域住民との様々な交流の場を通じて、地域に根ざした病院づくりを目指しています。昨今のコロナ禍ではLINEによる情報発信、動画配信でのオープンホスピタルの実施などオンラインによる交流にも積極的に取組んでいます。ポストコロナ時代を見据えて、オフラインとオンラインの両方でコミュニケーションを活性化させ、今後も地域や社会に喜んでいただける病院づくりを進めていきます」。

2022年度は一般市民を対象にした市民公開講座を月に2回開催しました。「がん」「生活習慣病」をテーマにした講座では各回300人超の市民が参加されました

チーム医療で支える

呼吸器センターと
消化器センターを開設

守口市を中心とするエリアは今後は高齢化率が加速する見込みであり、慢性疾患を抱える高齢者が増えていくと予想されている。「多様化する病気に対して、近年は総合的に対応できるよう、これまで独立していた組織・機能を集約したセンターの開設に取組み、昨年5月には呼吸器内科と同外科、消化器内科と同外科をそれぞれセンター化しました。診療科ごとの垣根がない横の連携の良さや多職種が協働して患者様に接する風土は当院の大きな特徴ですので、さらに強みを発揮しながらチーム医療を実践していきます」。

hospital data

パナソニック健康保険組合 松下記念病院
TEL:06-6992-1231
守口市外島町5-55


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