社会医療法人 美杉会 男山病院

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急性期から在宅療養まで
切れ目のないサービスを提供し
地域医療をトータルサポート

市民病院がない八幡市で、地域の中核病院として包括的な医療サービスを行う男山病院。2021年4月にはブレストセンターを開設し、常に時代や地域のニーズを反映させた医療提供体制を確保している。

地域完結型医療の実現

24時間救急をはじめ急性期から慢性期まで対応

「八幡市において、“地域医療に貢献したい”という想いのもと、包括的な医療提供を目指して体制づくりを進めてきました」。そう話すのは、八幡市の基幹中核病院である男山病院の院長を務める荒木先生だ。八幡市はもちろん、京阪電車の「樟葉駅」からバスのアクセスがよく、枚方市からも多くの患者が訪れる同院。2009年に関西医科大学の付属病院として開院し、救急医療をはじめ急性期の初期段階から回復期、慢性期まで一貫した医療サービスを提供している。「救急患者さんを積極的に受け入れる当院では、“できる限り断らない医療”を目指しています。救急は24時間365日体制で対応しており、現在は八幡市全体の約30%の患者さんの受け入れを実現しています。特に小児科においては、金曜の午後6時から翌朝8時まで当直医を配置。小さなお子様の急な病気に対し、深夜の時間帯においても充実の医療体制で対応させていただきます」。また院内には回復期リハビリテーション病棟や緩和ケア病棟を設置。リハビリ治療においては医師をはじめ、看護師や療法士、ケアワーカー、医療ソーシャルワーカーなどの専門職が連携しながら、日常生活への復帰をサポートしており、在宅復帰率の高さがひとつの特徴だ。「切れ目のない一貫した医療提供を実現するため、在宅往診や訪問介護にも取組んでいます。現在介護施設の患者さんも合わせると、約1000人ほどの訪問診療に対応。住み慣れた地域やご自宅において、普段の生活に近い状態で療養いただけるよう、総合的なケアに努めてまいります」。介護保険制度との連携による経済的支援も含め、地域で治し支える「地域完結型」体制の構築を目指す。

患者の状況に合わせて柔軟に入退院を切り替えられる緩和ケア病棟

乳がん検診の日程や空き状況を発信しているブレストセンターのSNS 

「骨粗鬆症」や「乳腺」などトピックを設定し開講される市民公開講座

ブレストセンターの開設

経験豊富な女性医師が着任乳がん検診の重要性を発信

  日本女性の9人に1人が発症するといわれている乳がん。早期発見が重要になる病気の一つで、早期治療により約90%の人は完治を期待できるとされているが、乳がん検診の受診率はまだまだ低いのが現状だ。そんな中、地域の乳がん検診受診率の向上とより充実した乳腺診療環境の構築を目指して、2021年4月同院にブレストセンター(乳がんセンター)が開設された。「ブレストセンターの開設と合わせて、日本乳癌学会専門医の先生が新しく着任されました。検査200件以上の乳がん手術を手掛けてこられた女性の先生です。また乳がん手術においては当院の形成外科と連携して、手術によって失われた乳房を再建し、可能な限り手術跡を目立たないようにする侵襲の少ない手術を行っています。検査時の痛みが比較的少ない最新の3Dマンモグラフィも導入しておりますので、安心して受診していただけます」。同センターはインスタグラムやフェイスブックなどを活用し、SNSより乳がん検診の重要性を日々発信している。検診の日程や空き状況を随時更新しているので、ぜひチェックしてみてほしい。

2021年4月にブレストセンターを新たに開設。新任の松方先生は、前院で年間約200件以上の乳がん手術を手掛けており、乳がんの検査が豊富

健康寿命延伸を目指して

地域特性に合わせて骨粗鬆症診療を強化

 同院は高齢化が進む八幡市で、今後は高齢者の健康増進や生活の質の向上を目指す。「骨粗鬆症といった高齢期の疾患は、日常の生活動作に影響を与えるものが多いです。当院では、専門的な知識をもとに骨粗鬆症の予防から診断・治療を行う骨粗鬆症マネージャーの資格取得に力を入れており、昨年は6名が取得しました。骨折による寝たきりを防ぎ、高齢者の健康づくりをこれまで以上にサポートしていきたいです」。ほかにも、コロナ禍で中止になっていた市民公開講座を3年ぶりに再開。必要な医療知識を共有することで、地域の健康寿命の延伸に取組んでいく。

hospital data

社会医療法人 美杉会 男山病院
TEL:075-983-0001
八幡市男山泉19


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