鶴見区長 長沢 伸幸

地域医療のこれからについて
市長・区長からの
メッセージ

現在の医療現場が抱える問題、それに立ち向かう行政のあり方や、今後の対策や取り組みについて各行政のトップにうかがいました

Yawata City.

鶴見区長

長沢 伸幸

保健・医療・福祉の地域ネットワークづくりに向けて

 鶴見区は、大阪市の中では若年層が多く、高齢化率が低い区でありますが、少子高齢化は着実に進行しています。
 そのような中、当区では地域での見守り活動の推進や『百歳体操』など、身近な地域での通いの場づくりを支援するなど地域に住むすべての人が共に支えあい健康に安心して暮らせ、子育てできるまちづくりを進めています。特に『百歳体操』は運動の効果だけでなく、地域の方が集まることで、参加者と地域とのつながりができるというメリットもあります。スポーツの会などに参加されている人の要介護状態になる危険性が、地域活動に不参加の人の危険性に比べて約3割も下がるというデータも出されており、身近な活動として定着化を図っています。
 大阪市では、今後ますます認知症高齢者の増加が想定されるため、医療と介護が手を携えて支援体制を構築することとしていますが、鶴見区では平成25年度に、医師会・認知症サポート医・地域包括支援センターと連携し、鶴見区認知症地域連携連絡会、“つるりっぷネット”を発足させ、平成26年度からは多職種連携の重要性から、鶴見区多職種連携連絡会を追加してネットワークづくりを進めています。平成29年度からは「相談支援室」を設置し、関係者間の業務の橋渡しを行うなど、取組みを円滑に推し進めています。
 また、この間、介護専門職・医療関係者・地域の方々と一緒に事例検討会を行うほか、区民の皆様を対象とした講演会を開催するなど、在宅医療・介護連携の現状や、認知症が正しく理解されるよう普及・啓発に取り組み、地域一体となるネットワークづくりに努めてきました。区政会議においても認知症対策の重要性が議論され、鶴見区としても認知症サポーターの養成等に積極的に取り組むこととしています。
 こうした取組みは、高齢者が住み慣れた地域で、いつまでも住み続けられるように、地域のかかりつけ医と地域包括支援センターが核となって、認知症の早期発見・治療、介護施設との連携など、一人ひとりの状況に見合った対応ができる地域包括ケアの体制づくりを目指すものです。
 引き続き、地域と行政、関係機関が協働して、すべての人が安心して暮らせる地域づくりを進めてまいります。